洋画・洋楽が英語学習のきっかけになる
「英語学習は苦手だけど、洋画や洋楽は好き!」という人は少なくありません。
往々にして芸術作品は言語の壁を越えた魅力を持つもので、学生が英語に興味を持つきっかけとして常に幅広い世代に愛されています。
一方で、TOEICなどのアカデミックな試験において、好成績を得るために有効的である具体的なデータは出ていません。
では、洋楽・洋画を学習に取り入れる際に期待できる効果とは、一体のようなものなのでしょうか。
洋画・洋楽が学習に示す効果
興味・関心の向上
洋画・洋楽には、これまでに慣れ親しんできた日本語を使えない不自由さを差し引いても「英語を学習したいと思わせる魅力」があります。
実際に大学や高等専門学校で洋画・洋楽を取り入れた授業を行った結果、授業後のアンケートで“非常に満足した”という最大限の関心を示す学生が多かったという旨の論文が提示されました。
フレーズ単位での記憶力向上
映像作品や楽曲には“印象的なフレーズ”が付きものです。例えばマイケルジャクソンの『Beat it』と言う楽曲には「Beat it!」と言うセリフが何度も繰り返されるため、曲名を聞くだけですぐに頭の中にイメージが流れてきます。
「Beat it」には「立ち去る/逃げろ!」という意味があり、冗談交じりに仲間内で口にしている内についつい覚えてしまうものです。
このように、歌詞には短いセンテンスで豊かな表現を生み出す力があり、自然と記憶に定着しやすい性質があります。
オススメの洋画・洋楽作品
洋画・洋楽の主な効果は“興味関心”といった部分ですが、可能な限り実践的な能力も身につけたい所です。好みの作品がない場合は、以下のような特徴を参考に作品を選んでみましょう。
洋画は「トイ・ストーリー シリーズ」
「トイ・ストーリー」は、アメリカで製作されたディズニー映画です。
おもちゃ達が人間の目をかいくぐってくり広げる冒険譚はワクワクが止まらない名作で、子供が観やすいように平易でキレイな英語ばかりなため、学習にも向いています!
洋楽は「Carpenters」
「Carpenters」は、アメリカのデュオポップミュージシャンです。
楽曲というのは、母国語で歌われていても聞き取りづらい場合が多いですが、彼らの聞き取りやすい発音と美しい歌声は国を飛び越えて海外の英語学習者の心にも正しく届きます!
意欲を高めるアクセントとしての活用がオススメ
アカデミックな意味での英語学習において、残念ながら洋画・洋楽を嗜むことは必ずしも有効的とは言えません。
一方で、英語に対して抵抗のある学生が前向きな想像力を形成するためには有効的という研究結果があります。
洋画・洋楽で正しい英文法が学べるとは限りませんが、洋画や洋楽には英語表現の面白みを伝える魅力があることは事実です。
あくまでアカデミックな英語学習を基礎にしつつ、学習のアクセントとして洋画・洋楽を嗜んでみてはいかがでしょうか。